タマシギ

概要

タマシギは、小型の渉禽類で、独特のくちばしの形が特徴です。上向きに反った長い嘴を使って、泥の中や水辺の植物の間から昆虫や甲殻類などを捕食します。雌雄で体色が異なり、メスの方がオスよりも大きく、褐色の保護色をしています。オスは灰褐色で、メスに比べて地味な色合いです。 繁殖期には、メスがオスの縄張りを侵略し、複数のオスとつがいを形成することが知られています。巣は地上に作られ、メスが単独で抱卵と育雛を行います。広範囲に分布しており、水田や湿地、河川敷などの湿潤地帯に生息しています。警戒心が強く、危険を感じると素早く隠れたり、飛び立ったりします。日本では夏鳥として渡来し、一部地域では繁殖も確認されています。