カワラウスユキソウ

概要

カワラウスユキソウは、キク科ウスユキソウ属の多年草で、日本固有種です。高山帯の礫地や草地に生育し、白い綿毛に覆われた星形の花を咲かせます。その美しい姿から「高山植物の女王」とも呼ばれ、観賞価値が高い一方で、生育環境が限られるため、絶滅危惧種に指定されている地域もあります。環境の変化に敏感な植物であり、その生育状況は、地域の自然環境の指標ともなっています。綿毛は、強い紫外線や乾燥から花を守ると考えられています。近年は、乱獲や環境破壊による減少が深刻な問題となっており、保護活動が盛んに行われています。