バンダイハコネサンショウウオ

概要

ハコネサンショウウオは、日本固有種で、本州の中部地方の高山帯に生息する珍しい両生類です。他のサンショウウオと比べて、ずんぐりとした体形で、四肢は比較的短く、指先には鋭い爪を持っています。主に渓流沿いの湿った場所に生息し、水生昆虫やミミズなどを食べています。夜行性で、日中は石の下や倒木の下などに隠れています。繁殖期には、渓流の清流に産卵し、幼生は水中で生活した後、変態して陸上に上がります。開発や環境破壊などにより生息数は減少しており、絶滅危惧種に指定されています。その希少性から、生態に関する研究も盛んに行われています。