ベニヒカゲ本州亜種

概要

ベニヒカゲ本州亜種は、日本の固有亜種で、本州の中部地方の高山帯に生息するチョウです。翅の表側は黒褐色で、後翅に赤褐色の帯状紋があり、これが和名の由来となっています。この赤褐色の帯は個体差があり、また、光の当たり具合によっても見え方が変化します。幼虫は、主に高山植物を食べて育ち、成虫は夏に現れ、岩場や草地を活発に飛び回ります。近年、生息地の環境変化や観光客の増加などにより、個体数が減少傾向にあり、保全が重要な課題となっています。他のベニヒカゲ亜種と比較して、本州亜種は翅の模様や大きさなどに若干の違いが見られます。