カミガモソウ

概要

カミガモソウは、湿地や水辺に生育する小型の一年草です。高さは10～30cmほどで、茎は直立し、対生する葉は披針形で鋸歯があります。花は淡紅紫色で、唇形の花冠をつけます。花期は夏で、水辺に可憐な花を咲かせます。名前の由来は、鴨などの水鳥が好んで食べると考えられていたことによるといわれています。生育地は限られており、環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されている地域もあります。近年は湿地の減少により個体数が減少し、希少な植物となっています。 その繊細な姿は、湿地の環境保全の重要性を私たちに訴えかけています。