クモイナズナ Arabis tanakana VU 分類: 維管束植物 概要 クモイナズナは、山地の岩場などに自生する多年草で、高さは10~30cmほどになります。全体に白い星状毛が密生し、クモの巣を思わせる見た目からその名がつきました。葉は根生葉と茎葉があり、根生葉はロゼット状に広がり、へら状で縁には粗い鋸歯があります。茎葉は小さくなります。花期は春から初夏で、白色の小さな十字形の花を多数咲かせます。花弁は4枚で、雄しべは6本、雌しべは1本です。果実は長角果で、細長く、多数の種子を含みます。乾燥した環境を好み、生育地は限られています。環境省レッドリストでは絶滅危惧種に指定されており、保護が必要な植物です。