ダイトウセイシボク

概要

大東青紫木は、沖縄諸島の大東諸島に固有の希少な植物です。低木または小高木で、高さは数メートルに成長します。葉は互生し、楕円形で、縁には鋸歯があります。花は小さく目立たず、雌雄異株です。果実は球形で、熟すと３つに裂けます。海岸近くの林縁や岩場に生育し、乾燥に比較的強い性質を持ちます。生育地は限られており、開発や外来種の影響を受けやすいことから、絶滅危惧種に指定されています。その希少性から、保全のための取り組みが重要視されています。独特の生育環境と形態から、植物地理学的な観点からも貴重な存在と言えるでしょう。