ツルカコソウ

概要

ツルカコソウは、シソ科カキドオシ属の多年草で、北海道の知床半島や国後島などに分布する、希少な植物です。地面を這うように伸びる茎は、節から根を出し広がります。葉は対生し、卵形で、縁には鈍い鋸歯があります。花は淡紫色で、唇形花を咲かせます。日当たりの良い草地や林縁などに生育し、他の植物と混生していることが多いです。その可憐な姿と希少性から、近年注目を集めていますが、生育地の環境変化などにより、個体数の減少が懸念されています。保護のためにも、生育地の保全が重要です。