ユビソヤナギ Salix hukaoana VU 分類: 維管束植物 概要 ユビソヤナギは、日本固有種で、主に本州の関東地方以西に分布するヤナギの仲間です。低地の湿地や川岸などに生育し、高さは1~3メートルほどの低木となります。枝は細く、やや垂れ下がる傾向があります。葉は細長く、長さ5~10センチメートルほどで、縁には細かい鋸歯があります。葉の裏面は灰白色を帯びることが特徴です。雌雄異株で、春に開花します。花は尾状花序で、雄花は黄緑色、雌花は淡緑色です。比較的生育旺盛で、湿地環境の保全に重要な役割を果たしています。観賞用としても利用されることがありますが、野生個体の採取は控え、生育環境の保護に配慮する必要があります。