コバンムシ

概要

コバンムシは、水生昆虫で、その名の通り扁平な体形が小判に似ていることから名付けられました。池や沼などの水面に生息し、優れた潜水能力を持ち、水中で生活します。肉食性で、他の水生昆虫などを捕食します。前脚は鎌状になっており、獲物を捕らえるのに役立っています。 成虫は体長10～15mmほどで、背面は黒褐色、腹面は淡褐色をしています。翅を持ちますが、飛翔能力はそれほど高くありません。幼虫は成虫とよく似た形をしていますが、翅はありません。越冬は成虫で行い、春先に産卵します。水質汚濁に比較的強いものの、生息環境の変化には敏感です。近年、個体数の減少が懸念されています。