タンチョウ Grus japonensis VU 分類: 鳥類 概要 タンチョウは、日本を代表する大型の鳥類です。全長約140cm、翼を広げると約240cmにも達します。白い体と、翼の先端と尾羽の一部が黒いのが特徴で、頭頂部は赤い皮膚が裸出しています。優雅な飛翔姿と、求愛ダンスのような独特の行動で知られています。 主に湿地帯に生息し、水生植物や昆虫、魚などを食べて生活します。一夫一婦制で、生涯にわたるペアを形成し、繁殖期には、水辺の草原などに枯れ草などを集めて巣を作ります。通常1~2個の卵を産み、つがい揃って抱卵し、育雛します。 かつては、北海道に広く生息していましたが、開発や狩猟などにより生息数は激減しました。現在、日本では絶滅危惧種に指定され、保護活動が進められています。その美しい姿は、古くから日本の文化にも深く関わっており、幸運の象徴としても親しまれています。