クチキトビケラ（クロアシエダトビケラ）

概要

クチキトビケラは、河川の中流域に生息するトビケラの一種です。幼虫は、特徴的な扁平な体型と、他のトビケラと比べて短い体毛を持っています。主に川底の石などに付着した藻類や有機物を食べて生活し、他のトビケラと同様に、幼虫時代は巣を作ります。巣は、小石や砂粒などを糸でつなぎ合わせて作られた筒状で、移動する際に幼虫は巣を背負って生活します。成虫は、夜行性で、灯火に集まる習性があります。比較的汚染に弱いことから、水質の良い河川の指標生物として注目されています。その独特な形態と生態から、水生昆虫の研究において重要な存在です。