カヤツリスゲ Carex bohemica EN 分類: 維管束植物 概要 カヤツリスゲは、カヤツリグサ科スゲ属の多年草です。湿地や湿った草原などに生育し、日本全国で見られます。細長い葉を持ち、高さは10~40cm程度になります。花期は春から夏にかけてで、目立たない小さな花を咲かせます。特徴的なのは、果実を包む鱗片(りんぺん)で、褐色を帯び、やや尖った形をしています。地下茎で広がり群生するため、まとまって生えていることが多いです。他のスゲ類と区別するのが難しい場合もありますが、鱗片の形や生育環境に注目することで識別できます。比較的日当たりの良い湿地を好み、水辺の植物として重要な役割を果たしています。