オオハマギキョウ

概要

オオハマギキョウは、日本の固有種で、主に小笠原諸島の海岸近くに自生する多年草です。高さは30～60cmほどになり、茎は直立し、分枝します。葉は肉厚で、へら状の長楕円形をしています。夏から秋にかけて、鮮やかな青紫色の花を咲かせます。花は筒状で、先端が5裂し、下唇には白い斑点があります。塩害や乾燥に強く、海岸の厳しい環境に適応しています。近年、生育地の減少や外来種の影響などにより、絶滅危惧種に指定されており、保護活動が重要視されています。その美しい花と希少性から、観賞価値も高く、保全と適切な活用が求められています。