イブキトボシガラ

概要

イブキトボシガラは、高さ10～30cmほどの小型の多年草で、主に日本の中部地方以北の高山帯の岩場や礫地に生育する植物です。硬く短い葉を束生し、開花期には細長い花茎を伸ばし、淡緑色の小さな小穂を多数つけます。小穂は長さ5～8mm程度で、数個の花を含みます。他のイネ科植物と比べて、全体に小型で繊細な印象を持ちます。乾燥した厳しい環境に耐え、高山植物特有のたくましさを見せています。観賞価値も高く、高山植物園などで見ることができます。生育環境の悪化などにより、個体数の減少が懸念される希少な植物でもあります。