ツクシイワシャジン

概要

ツクシイワシャジンは、九州南部に自生するキキョウ科の多年草です。高さは10～30cmほどで、茎は細く直立します。葉は互生し、披針形～線状披針形で、縁には鋸歯があります。夏から秋にかけて、淡紫色の釣鐘形の花を咲かせます。花冠は5裂し、裂片の先は尖ります。他のイワシャジン類と比べて、花は小型で、花柄が短いのが特徴です。日当たりの良い岩場や草地に生育し、比較的乾燥した環境を好みます。希少な植物であり、自生地の環境保全が重要です。その可憐な姿は、山野草愛好家にも人気があります。