ハナガガシ Quercus hondae VU 分類: 維管束植物 概要 ハナガガシは、ブナ科コナラ属に属する常緑高木です。日本の固有種で、主に九州南部から沖縄にかけて分布しています。暖地の海岸近くに生育し、高さは10メートルほどになります。葉は革質で、楕円形から長楕円形で、縁には鋸歯があります。表面は光沢があり、裏面には褐色の毛が密生しています。堅い材質で、薪炭材や器具材として利用されてきました。近年は、生育地の減少や開発などにより、個体数が減少しており、保全の必要性が高まっています。独特の樹形と照葉樹林を構成する重要な樹種の一つとして、その生態や分布域の把握が求められています。