トクノシマトゲネズミ

概要

トクノシマトゲネズミは、日本のトカラ列島中之島にのみ生息する、ネズミ科の固有種です。体長は6～8cmと小型で、体毛は黒褐色をしており、耳は小さく、尾は短めです。他のネズミ類と比べて、染色体の数が非常に少ないのが特徴です。 険しい岩場や森林などに生息し、昆虫や植物の種子などを食べて生活しています。夜行性で、地中に巣穴を掘って生活しています。 個体数は少なく、生息域も限られているため、絶滅危惧種に指定されています。開発や外来種の侵入など、様々な脅威にさらされており、その保全が重要な課題となっています。 独特の生態系を支える貴重な存在として、今後の研究と保護活動が期待されています。