マンシュウボダイジュ

概要

マンシュウボダイジュは、東アジアに自生する落葉高木です。高さは20メートルにも達し、大きく広がる樹冠が特徴です。ハート型で鋸歯のある葉は、表面に毛が生えているのが特徴です。初夏には、淡黄色の芳香のある花を多数咲かせます。この花からは、蜂蜜の原料となる良質な蜜が採取されます。材は緻密で強靭であり、家具や彫刻などの材料として利用されてきました。樹皮は、縄や籠を作るのに用いられたり、薬用にも利用されたりします。近年では、都市緑化にも活用され、その美しい樹形と芳香のある花で人々を魅了しています。比較的寒冷な地域でも生育できる丈夫な樹木です。