クロシジミ Niphanda fusca EN 分類: チョウ目 概要 クロシジミは、日本では比較的珍しいシジミチョウの一種です。翅の表側は黒褐色で、後翅に白い斑紋を持つのが特徴です。この斑紋は個体によって変異が見られます。幼虫は、アリと共生関係を持ち、アリの巣の中で生活します。そのため、その生態は未だ謎が多く、観察が困難です。成虫は夏に現れ、林縁や草原などで見られますが、発生数は少なく、出会うのは容易ではありません。食樹は、主にケヤキやエノキなどの樹木です。近年、生息地の減少などにより個体数が減少し、絶滅が危惧されています。その希少性から、チョウ愛好家にとって憧れの的でもあります。