アカンスゲ Carex loliacea EN 分類: 維管束植物 概要 アカンスゲは、カヤツリグサ科スゲ属の多年草で、湿地や水辺に生育する植物です。細長い葉を持ち、根茎は短く横に這います。花期は4~6月頃で、雌雄異花序をつけます。雄小穂は細長く、雌小穂は数個が密集してつき、やや垂れ下がります。果胞は長さ3~4mmほどの楕円形で、熟すと褐色になります。他のスゲ類と比べると、葉が比較的幅広で柔らかく、全体に繊細な印象を与えます。環境指標植物としても利用され、水質の良い場所に生育するため、湿地の保全状況を知る上で重要な植物となっています。