タカネハナワラビ

概要

タカネハナワラビは、冷涼な山地帯に生育する珍しいシダ植物です。胞子葉と栄養葉の2種類の葉を持つのが特徴で、胞子葉は独特の分岐した形状をしており、栄養葉は羽状複葉で比較的大きく、鮮やかな緑色をしています。他のシダ植物とは異なる独特な姿から、山野草愛好家にも人気があります。生育環境は限られており、高山帯の湿った岩場や草地に稀に見られる、希少な植物です。その生育地の環境変化に非常に敏感であるため、保護が必要とされています。花を咲かせないシダ植物でありながら、その繊細で美しい姿は、高山植物の宝と言えるでしょう。