マツバラン Psilotum nudum NT 分類: 維管束植物 概要 マツバランは、維管束植物でありながら、根を持たない原始的な植物です。茎は緑色で、細く分岐を繰り返しながら成長します。葉は退化しており、鱗片状の小さな突起しかありません。胞子嚢は茎の分岐点に3個ずつ集まってつき、胞子を作って繁殖します。 熱帯から亜熱帯地域に広く分布し、樹木の幹や岩の上などに着生して生育します。乾燥に比較的強く、日当たりの良い場所を好みます。独特の姿形から観賞用として栽培されることもありますが、その生育には湿度と温度のコントロールが必要です。進化の過程を知る上で重要な植物として、研究対象にもなっています。