ウスバカマキリ

概要

ウスバカマキリは、その名の通り翅が薄く、鎌状の前脚が特徴的なカマキリの一種です。体色は緑色型と褐色型があり、周囲の環境に合わせた保護色となります。他のカマキリと比べてやや小型で、体長はオスで4～5cm、メスで5～7cm程度です。 主に草原や低木林などに生息し、バッタやチョウなどの昆虫を前脚で捕らえて食べます。獲物を捕らえる際に見せる、じっと待つ忍耐強さと素早い動きは圧巻です。 オスはメスに比べて体が小さく、翅も発達しています。交尾後、メスはオスを捕食することも知られており、昆虫の世界の厳しい生存競争の一端を見せてくれます。秋には産卵し、卵鞘（卵のう）の中で越冬します。近年は生息域が減少傾向にあると言われています。