ハマサワヒヨドリ

概要

ハマサワヒヨドリは、海岸の砂浜や岩場に生育する多年草です。高さは30～60cmほどになり、茎は木質化して硬く、横に這うように広がります。葉は厚みがあり、灰緑色で、表面には白い綿毛が生えています。夏から秋にかけて、小さな白い花を多数咲かせます。乾燥した環境にも強く、強健な植物として知られています。他のヒヨドリバナ属の植物と同様に、アゲハチョウの幼虫の食草となることもあります。生育地は限られていますが、その生育環境への適応能力の高さが注目されます。環境省レッドリストには掲載されていませんが、局所的な分布と生育地の減少により、個体数の減少が懸念されています。