カドハリイ

概要

カドハリイは、イグサ科ハリイ属の一年生草本です。湿地や水田などに生育し、四角形の茎が特徴的です。茎は直立し、高さは数cmから十数cm程度。葉は退化しており、茎が光合成を行います。花は小さく目立ちませんが、茎の先端に1個ずつ付き、果実を結びます。他のハリイ属植物と比べて、茎の断面がよりくっきりと四角形である点で容易に識別できます。水田雑草として扱われることもありますが、その独特の形状から、湿地生態系の指標種としての役割も注目されています。生育環境の変化に敏感なため、保全上重要な種と言えるでしょう。