チシマイチゴ Rubus arcticus CR 分類: 維管束植物 概要 チシマイチゴは、北極圏周辺の高山や寒冷地に自生するバラ科キイチゴ属の多年草です。低木状に生育し、高さは10~30cmほどになります。葉は掌状複葉で、5枚の小葉からなります。初夏に、白い花を咲かせ、秋には甘酸っぱい赤い実をつけます。この実はジャムやジュースなどに加工され、食用として利用されています。他のキイチゴ類に比べて耐寒性が強く、厳しい環境下でも生育できるのが特徴です。日本では北海道の高山帯で見られますが、個体数は多くありません。希少な植物として、保護の必要がある種です。