シャープゲンゴロウモドキ

概要

シャープゲンゴロウモドキは、ゲンゴロウ科に属する大型の水生昆虫です。体長は3～4cmにも達し、全身は黒褐色で、光沢があります。後脚はオール状になっており、水中で巧みに泳ぎます。肉食性で、他の水生昆虫やオタマジャクシなどを捕食します。 幼虫はさらに大型になり、強力な大顎で獲物を捕らえます。成虫、幼虫ともに水中で生活しますが、成虫は産卵のため陸に上がることがあります。かつては比較的普通に見られる種でしたが、水質汚染や生息地の減少により、個体数は減少傾向にあります。環境省レッドリストでは準絶滅危惧種に指定されており、保全が重要な課題となっています。その美しい姿と希少性から、水辺環境の指標生物としても注目されています。