コイワザクラ

概要

コイワザクラは、高山帯に生育する小型の多年草です。早春、雪解けと共に可憐なピンク色の花を咲かせます。花は漏斗形で、5枚の花弁を持ち、中心部は黄色みを帯びています。葉は根生葉で、楕円形または倒卵形で、縁には細かい鋸歯があります。岩場や礫地に群生することが多く、その姿は高山植物特有の強さと美しさを兼ね備えています。他のサクラソウ属植物と比較して、小型で花の色が濃いのが特徴です。高山植物特有の短い生育期間の中で、開花結実を繰り返す生命力の強さも見どころです。