カラフトヒロハテンナンショウ

概要

カラフトヒロハテンナンショウは、北海道、サハリンなどに分布するサトイモ科テンナンショウ属の多年草です。大型の種類で、高さは最大1メートルにも達します。特徴的な仏炎苞は緑色で、舷部は長く伸び、先端は尾状に長く伸びます。葉は大きく、鳥足状に5～7枚の小葉に分かれています。地下には球茎を持ち、翌年の生育のための栄養を蓄えます。他のテンナンショウ属と同様に、独特の花の構造を持ち、虫媒花として知られています。比較的湿潤な環境を好み、林縁や湿地などで生育します。その大きな葉と独特の花序は、山野草として観賞価値も高く、自然愛好家にも親しまれています。