ムニンツツジ

概要

ムニンツツジは、小笠原諸島の固有種であるツツジ科の低木です。樹高は1～3メートルほどで、枝はよく分枝し、全体に細かい毛が生えています。葉は厚みがあり、光沢のある濃い緑色をしています。花期は3～5月頃で、枝先に淡紅色の漏斗状の花を多数咲かせます。その可憐な姿は、小笠原の独特な自然環境を象徴する存在です。生育地は限られており、森林内の湿った場所に自生しています。近年は、外来種の侵入や開発などによる生息地の減少が懸念されており、絶滅危惧種に指定されています。貴重な固有種であるムニンツツジの保全に向けた取り組みが重要となっています。