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分類: 維管束植物

ヤマコンニャク

Amorphophallus kiusianus
VU
分類: 維管束植物
ヤマコンニャク

概要

ヤマコンニャクは、サトイモ科コンニャク属の多年草で、日本の固有種です。主に九州地方に分布し、山地の林床などに自生しています。独特の仏炎苞(ぶつえんほう)を持つ花序が特徴で、紫色を帯びた濃い赤褐色の肉穂花序を、緑色の仏炎苞が包み込むように覆います。開花時期は夏で、開花時には独特の腐敗臭を発し、ハエなどの昆虫を誘引します。地下には球茎があり、デンプンを多く含みますが、コンニャク芋のように食用にはされません。希少な植物であり、自生地での採取は禁止されています。その独特な形態と、希少性から、植物愛好家にも注目されています。

絶滅危惧カテゴリー一覧

絶滅(EX: Extinct)
危険度: 最大
すでに絶滅したと考えられる種。過去50年間信頼できる調査で生存が確認できておらず、すべての個体が死滅したと考えられる場合。
野生絶滅(EW: Extinct in the Wild)
危険度: 極めて高い
飼育・栽培下でのみ存続している種。自然状態での生存が確認できず、動物園や植物園などでの保護下でのみ生存が確認されている場合。
絶滅危惧IA類(CR: Critically Endangered)
危険度: 非常に高い
ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの。個体数の激減や生息地の著しい減少が確認されている種。
絶滅危惧IB類(EN: Endangered)
危険度: 高い
IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。生息条件の悪化や個体数の減少が進行している種。
絶滅危惧II類(VU: Vulnerable)
危険度: 中程度
絶滅の危険が増大している種。現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧I類」のカテゴリーに移行することが考えられる種。
準絶滅危惧(NT: Near Threatened)
危険度: やや低い
現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する可能性がある種。
軽度懸念(LC: Least Concern)
危険度: 低い
上記のカテゴリーに該当しない種。現時点では絶滅の危険性が低く、生息状況が安定している種。
情報不足(DD: Data Deficient)
危険度: 評価不能
評価するだけの情報が不足している種。危険性の評価が可能な情報が得られていない状態の種。
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