トガクシナズナ Draba sakuraii EN 分類: 維管束植物 概要 トガクシナズナは、日本固有種の小型の多年草で、主に本州の中部地方の高山帯に生育しています。岩礫地や砂礫地に自生し、環境の変化に敏感なため、絶滅危惧種に指定されています。高さは数センチメートルと小さく、葉はへら状で根元に集まってロゼット状を形成します。春に、白い小さな十字形の花を多数咲かせます。花後には、扁平な果実をつけ、その中に多数の小さな種子を作ります。その可憐な姿とは裏腹に、厳しい環境に耐える強靭さも持ち合わせています。高山植物愛好家には人気がありますが、採取は厳に慎むべき貴重な植物です。