ヒダカミセバヤ

概要

ヒダカミセバヤは、高山帯に生育する多肉質の多年草です。岩場や礫地に自生し、乾燥に強い性質を持っています。高さは10～20cmほどで、ロゼット状の葉を地面に広げ、そこから花茎を伸ばします。葉は肉厚で、灰緑色をしています。夏から秋にかけて、紅紫色の小さな花を多数咲かせ、密集した花序を形成します。その美しい姿から、高山植物愛好家にも人気があります。環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、生育地の保護が重要視されています。観賞用として栽培されることもありますが、高山植物であるため、生育環境の再現が難しいとされています。