スギハラベッコウ

概要

スギハラベッコウは、ハチ目ベッコウバチ科に属する、日本固有種の狩りバチです。体長は20mmほどで、体は黒色とオレンジ色の美しいコントラストが特徴です。メスは、クモを狩って巣に運び、そこに卵を産み付けます。幼虫は、生きたクモを餌として成長します。主に平地から低山地の林縁などに生息し、活動期は夏頃です。名前の由来は、発見者である杉原氏にちなみます。他のベッコウバチ類と比較して、やや小型で、腹部背面のオレンジ色の帯が特徴的です。生息環境の減少などにより、個体数は減少傾向にあると考えられており、希少な種と言えるでしょう。