ヒュウガカナワラビ

概要

ヒュウガカナワラビは、日本固有のシダ植物です。日向のカナワラビという意味を持つその名のとおり、比較的明るい林床などに生育します。他のカナワラビ類と比べて葉柄が赤褐色を帯び、葉身は三角状広卵形で、細かく羽状に裂けるのが特徴です。やや乾燥した環境を好み、他のシダ類が生育しにくい場所にも見られます。比較的容易に栽培できることから、観葉植物としても人気があります。繊細な葉姿は、山野の緑を室内に取り込むのに最適です。生育には適度な湿り気と日当たりが必要で、過湿には注意が必要です。希少種ではありませんが、生育地の環境変化には敏感なため、大切に保護していく必要があります。