ヒメイトトンボ

概要

ヒメイトトンボは、その名の通りイトトンボ科の中でも特に小さなトンボです。体長は2センチメートルほどしかなく、華奢な体つきをしています。オスはメタリックな青緑色の美しい体色で、腹部は鮮やかな青色。メスは黄緑色で、オスに比べると地味な印象です。 水田や湿地などの止水域に生息し、水面近くをゆっくりと飛びます。未熟なうちは草むらなどに隠れて生活し、成熟すると開けた場所に出てきます。他のイトトンボと同様に、細い枝などに止まって休む姿をよく見かけます。 幼虫は水中で生活し、小さな水生昆虫などを捕食して成長します。近年、生息地の減少により数が減っている地域も見られるため、貴重なトンボと言えるでしょう。その小ささと繊細な美しさは、観察する者の心を惹きつけます。