ヤクシマフウロ

概要

屋久島固有の植物、ヤクシマフウロは、フウロソウ科の多年草です。標高の高い湿った場所に生育し、繊細な茎と掌状に裂けた葉が特徴です。淡紅紫色から紅紫色の美しい花を咲かせ、花びらの脈が目立ちます。他のフウロソウ属と比べて小型で、草丈は10～20cm程度です。屋久島の固有変種であるため、その生育地は限られており、貴重な植物として保護されています。開花時期は主に夏で、高山植物らしい可憐な姿を見ることができます。近年、生育地の環境変化による影響が懸念されており、保全活動が重要となっています。