カギガタアオイ

概要

カギガタアオイは、ウマノスズクサ科に属する多年草で、日本の固有種です。山地の湿った林床に生育し、独特の腎臓形をした葉が特徴です。葉は光沢があり、やや肉厚で、葉脈が目立ちます。花は地面に近く咲き、暗紫褐色で、花弁のように見える萼片が３枚あり、独特の形状をしています。その名の通り、萼片の先端がカギ状に曲がるのが大きな特徴です。開花時期は春で、独特の形状と暗色の花は、静かな山林の中でひっそりと咲く神秘的な雰囲気を醸し出します。比較的希少な植物であり、自生地の環境保全が重要です。