サヤスゲ Carex vaginata EN 分類: 維管束植物 概要 サヤスゲは、湿地や湿った草原などに生育する多年草です。特徴的なのは、葉鞘が茎を完全に包み込むことで、あたかも茎が葉鞘から生えているように見える点です。そのため、和名の「サヤスゲ」は、鞘のような葉鞘を持つスゲを意味します。花は目立たず、穂状花序をつけます。雌雄同株で、雄花と雌花は別々の小穂に付きます。地下茎を伸ばして繁殖し、群生することが多いです。比較的冷涼な地域を好み、日本全国の高山帯から低地まで広く分布しています。他のスゲ類と比較して、葉鞘が茎を完全に包む点が識別ポイントとなります。