フジジガバチ

概要

フジジガバチは、狩りバチの一種で、体長約2cmの細身でスマートなハチです。黒と黄褐色の縞模様が特徴的で、腹部は細長く、脚は長く伸びています。幼虫のエサとして、主にガの幼虫を狩ります。獲物を見つけると麻酔作用のある毒針で麻痺させ、巣穴に運び込みます。巣穴は、土中に掘られたもので、獲物を運び込んだ後、卵を産み付け、入り口を土で塞ぎます。孵化した幼虫は、生きたままのガの幼虫を食べて成長します。成虫は花の蜜を吸って生活し、主に日当たりの良い草原や河原などで見られます。その姿は、スズメバチなどに比べれば穏やかで、人間を襲うことはほとんどありません。