オオミズゴケ

概要

オオミズゴケは、湿原に生育する蘚類の一種です。鮮やかな緑色で、茎は直立し、枝分かれしてクッション状の群落を作ります。葉は小さく、独特の細胞構造を持ち、多量の水を保持できるため、湿原の保水力に大きく貢献しています。この保水力は、園芸用ピートモスとして利用され、鉢植えの土壌改良材などに用いられています。また、かつては傷薬としても使われていました。生育には常に湿った環境が必要で、乾燥に弱いため、湿原の保全が重要です。その独特の生態系は、多くの動植物の生息地としても重要な役割を果たしています。