ツシマサンショウウオ

概要

対馬にのみ生息する固有種であるツシマサンショウウオは、日本最大のサンショウウオの一つです。体長は15～20cmほどになり、背面は暗褐色で、小さな黒点が無数に散らばっています。渓流沿いの森林に生息し、湿った落葉の下などに潜んでいます。産卵期は3～4月頃で、流れの緩やかな渓流の石の下などに、数十個の卵を産みます。幼生は水中生活を送りますが、成長すると陸上に上がって生活します。開発や森林伐採による生息地の減少、外来種の脅威などによって個体数が減少しており、絶滅危惧種に指定されています。その貴重な生態系を守るため、保護活動が続けられています。