タマザキエビネ

概要

タマザキエビネは、ラン科エビネ属の多年草で、主に山地の林床などに自生する野生ランです。春に、特徴的な筒状の花を多数つけるのが特徴です。花の色は淡い紅色から濃紅色まで個体差があり、花弁の先端が尖っているのが見分けやすいポイントです。葉は大きく、楕円形で、つやがあります。他のエビネ属と比べて花が密集して咲くことから、この名前が付けられました。環境の変化に敏感で、近年は個体数が減少傾向にあり、保護が必要な植物となっています。観賞価値も高く、園芸品種も存在しますが、野生株の採取は禁止されています。