オオイチモンジ

概要

オオイチモンジは、チョウ目タテハチョウ科に属する大型のチョウです。翅の表は黒褐色で、白い帯模様が特徴的です。この模様は個体によって微妙に異なり、識別ポイントにもなります。裏側はより暗褐色で、目立たない模様をしています。幼虫はヤナギ類の葉を食べて育ち、成虫は夏に現れ、林縁や河川敷などで見られます。比較的早い時期に羽化するため、他の大型タテハチョウと比較して出現期間が短いのも特徴です。吸蜜行動は活発で、様々な花を訪れます。近年、生息数は減少傾向にあるとされ、保護活動の対象にもなっています。その美しい姿と、限られた期間しか見られないことから、チョウ愛好家には人気の高い種類です。