ツルギテンナンショウ

概要

ツルギテンナンショウは、サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、主に山地の湿った場所に生育します。特徴的な仏炎苞は緑色で、長く伸びた付属体が槍の穂のように見えることから、その名が付けられました。花期は春から初夏で、独特の花を咲かせます。地下には球茎を持ち、栄養繁殖も行います。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されており、個体数の減少が懸念されています。生育地では、開発や盗掘などによる影響を受けやすく、保全対策が重要な植物です。その希少性と独特の形状から、植物愛好家にも知られています。