トサメクラゲンゴロウ

概要

トサメクラゲンゴロウは、日本固有種の水生昆虫です。体長はオスで約11～14mm、メスで約12～15mmと小型で、体は黒褐色をしており、背面に細かい点刻があります。他のゲンゴロウ類と比較して、前胸背板がやや幅広くなっているのが特徴です。 主に山地の清流や湧水などに生息し、流水中の小昆虫などを捕食します。開発や水質汚染の影響を受けやすく、個体数は減少傾向にあります。そのため、環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されており、保全が重要な課題となっています。その希少性から、観察するには適切な生息地と知識が必要となります。