クズハキリバチ

概要

クズハキリバチは、その名の通り、クズの葉を巧みに切り取って巣を作るハチです。メスは鋭い大顎でクズの葉を半円形に切り抜き、それを筒状に巻いて巣材とします。この巣は、地面の穴や木の隙間に作られ、中に花粉と蜜を混ぜ合わせた「花粉団子」を産卵して幼虫の餌として蓄えます。 体は黒色で、腹部には白い帯模様があるのが特徴です。他のハチと比べて比較的おとなしい性格で、人間を襲うことはほとんどありません。 クズの花粉を媒介する重要な送粉者としての役割も担っており、生態系において重要な位置を占めています。 近年、生息環境の減少により、その数を減らしている地域も見られます。