シラフオガサワラナガタマムシ

概要

小笠原諸島固有の美しいタマムシです。体長は10～15mmほどで、細長い体型が特徴です。金属光沢のある体色は、緑色や青色を基調とし、光線の当たり具合によって様々な輝きを見せます。名前の通り、シラフ（頭部が小さい）で、他のナガタマムシ類に比べて頭部が小さく、スマートな印象を与えます。 主に森林に生息し、特定の植物を食樹としています。成虫は夏頃に活動し、飛行能力も高く、林内を活発に飛び回ります。幼虫は樹木の内部で生活し、材部を食べて成長します。個体数は少なく、希少種として知られています。その美しい姿と、限られた生息域から、小笠原諸島の貴重な自然遺産の一つとして、保護の対象となっています。