ノサップマルハナバチ

概要

ノサップマルハナバチは、北海道の礼文島と利尻島に生息する希少なマルハナバチの一種です。体長は20mm前後で、黒と黄色の縞模様が特徴です。他のマルハナバチと比べて、腹部後方の黄色の帯が比較的狭いのが識別点の一つです。高山帯の植物の花粉や蜜を主な餌としており、その生息域は限られています。近年、個体数の減少が懸念されており、絶滅危惧種に指定されています。その減少要因として、生息地の開発や、気候変動などが考えられています。保全のためには、生息環境の保護と、個体数調査の継続が重要です。